よく寝てよく寝る

寿司と猫と布団が好きです

builderscon tokyo 2018 に行ってきました

builders con tokyo 2018 に行ってきました。
会社からスポンサーチケットをいただき、金曜日と土曜日の2日間たっぷりと楽しんできました。
今回は全体的な所感と、一番印象に残ったセッションについてレポートしたいと思います!

2日間で聞いたセッション

私が2日間で聞いたセッションは全部で8つです。

【9月7日】

【9月8日】

全体的な所感

一言で言うと、とっても濃い楽しいイベントでした。

私はこういったカンファレンスに行くのは初めてだったので、雰囲気は賑やかなのかなあとか、参加者同士ってどれくらい交流があるのかなあとかワクワクしながら参加しました。
場所が大学のキャンパスだったこともあり(慶應大学日吉キャンパス)、広い部屋で遠くの小さい登壇者と大きいスクリーンを見るのかと思いきや一部の小さな講義室だったので、登壇者めっちゃ近かった。ホールもあったけど。
人気のセッションはすぐに満員になって入れなくなったりして、立って聞いたり、入室に成功した会社の先輩方の実況を見たりしていました。
来場者はたくさんいたので、結構盛り上がっていたと思います。
会場の近く(キャンパス内)にHUBがあって、そこでも登壇者や参加者たちがワイワイしていたようでした。(私は行かなかった)

あと軽くオフ会会場みたいになっていたのも面白かったです。
私は特に知り合いが参加していたわけではなかったのですが、 june29 さんと一緒にいたときに june29 さんのお知り合いにお会いして、こんにちは〜って言ったりしていました。 こういうところもこのイベントの楽しさのひとつだなあと思いました。

初めて行くイベントだし興味あるセッションがたくさんあって、なんなら全部聞きたい気持ちがあったのですが、全部の時間聞いているとさすがに疲れました…。
金曜日は気合が入りすぎていたのか(?)、夕方にはめちゃくちゃ体調悪くなって帰ってしまいました。
2日間で8つのセッションを聞きましたが、どのお話も1時間飽きることなく聞けましたし、学びになるお話ばかりでした。よい刺激になりましたし、やる気がみなぎってきました。
中でも「デザイナーとうまく協働する方法」というセッションが印象深く、いろいろと考えさせられたのでレポートしたいと思います。

「デザイナーとうまく協働する方法」を聞いたレポート

speakerdeck.com

登壇者の長谷川さんはフリーランスのデザイナーです。こういったエンジニアのための技術イベントで前に立って喋るデザイナーさんに初めて出会ったので驚きました。

お話をざっくりまとめると、

  • チームメンバー間の「デザイン」の解釈の違いによりプロジェクトがうまくいかないケースがたくさんある

  • でも「良い物をつくりたい」という気持ちはみんな同じ

  • 解釈の差を埋めるために、察してほしいという姿勢や当たり前という先入観を排除して、あらゆるもの・ことを「言語化」「明文化」し、ガイドラインとしてまとめ、ニュアンスを共有しよう

  • 「デザインが良い・悪い」ではなく、「課題を解決できているかどうか」という基準で議論しよう

という内容でした。

エンジニア界隈ではよく「いい感じの〜」といった表現が使われますが、エンジニア以外のクリエイターが思う「いい感じ」が、エンジニアが思う「いい感じ」と同じとは限らないんですよね。
エンジニア同士では特に言語化しなくても伝わることがありますが、デザイナーやディレクターがエンジニア界隈でのコンテキストや雰囲気を理解していないとまず伝わらない。
それ以外でも、「デザイン」という言葉ひとつとってもいろんなところでいろんな意味があります。
どれが正解とか不正解とかではなく、プロジェクトや組織ごとにきちんと言語化・明文化して共有することが大事、というお話でした。
(長谷川さんはエンジニア向けにお話をすることがよくあるそうなのですが、エンジニアにウケの良い話やエンジニア内で通じるコンテキストを理解するのに時間がかかったとおっしゃっていました。今回登壇したのも、エンジニアの文化や雰囲気を感じたりするため、とのことでした)

言語化・明文化のために具体的に何をしたらいいかというと、例えば「良い」とはなにか?を明文化するとか、コンポーネントの名称ひとつにしても、プロダクトに合う表現かどうか?英語名にするか日本語名にするか?を決めたり、ソースコード上でも言葉を合わせていく、などが挙げられていました。
言語化・明文化はよく言われていますし、「もうやってるわ!!」という話ではなく、「どの程度やるのか」や「言語化・明文化し、共有する場をきちんと設ける」ことが大切なのだそうです。

コンポーネントの名称の話になったときに思い出したのですが、長谷川さんは少し前に「要素名クイズ」でインターネット上でちょっとした話題になったブログ記事を書いた方です。

yasuhisa.com

話題になったときに私もこの記事を読んだので、「今喋っている人はこれ書いた人だったのか!!!!!」とびっくりしました。

私はまだ研修中なのでデザイナーさんと一緒にお仕事をする機会はまだないのですが、大学時代のプロジェクトで言語化をしっかりしていないためにすれ違いを経験したことがあります。
みんなで考えた機能やデザインのアイデアを持ち寄るのですが、「何をしたら課題解決と言えるのか」「このプロダクトではどのようなことが価値なのか」を言語化して共有できておらず、お互いが持ち寄ったものがなぜ良いと思うのか、理由を説明できなかったし、「こっちよりそっちのほうがなんとなく良さそう」という決め方をしていたので、迷走することが多々ありました。メンバーみんなが納得できる状態まで進めていくのがとても難しかったです。

研修を終えるとデザイナーさんと一緒にお仕事をする機会は必ずありますし、「約束ごとや名称を言語化・明文化する」ことはデザイン以外のあらゆることに当てはまると思います。
よいチーム・よいプロダクトを作っていくためには、「言わなくても伝わるだろう」と面倒臭がらず、自分の解釈を正確に伝えつつ、相手の解釈も理解しようとするコミュニケーションが必要なのではないかと思いました。

まとめ

ちょっとボリュームが少ないですが、参加レポートでした。
参加させてもらえて本当にありがたいです。とてもいい経験になりました。行ってきていいよ〜と快くスポンサーチケットを新卒にくれるなんて、優しい会社だ〜〜!と思いました。

あんまり関係ない話ですがノベルティの豪華さに驚いてました。ステッカーとかボールペンとかモバイルバッテリーとか入っていたし、ガジェット200台配ったりしていたようだし、すごいなあ。
大学のキャンパスだったので、学食食べたりして久しぶりに学生に戻ったみたいな気持ちも味わえましたww

あとは、会社の先輩方がたくさん登壇していて、見ていてとてもかっこよかったです。 私もいつか前に立って話す人になりたいと思ったので頑張ります(小声)

おわり。